快適にサービスを受けてもらうためのネイルサロンのインテリア計画
似たような立地にあるネイルサロンでも、人が集まる店と集まらない店があります。その違いはどこにあるのでしょうか? ネイルデザインやサービス、価格のほかに、ネイルサロンのインテリアが、実は大きなポイントです。ここでは、快適なサービスを提供する上で欠かせないネイルサロンのインテリアについて紹介します。
ネイルサロンで必要な設備
テーブルと椅子があれば、ネイルアートを施すことはできます。そのため極端にコンパクトなネイルサロンもありますが、こういうサロンは価格が通常より安いなど特典がないと、固定客はあまり見込めないでしょう。固定客がついているネイルサロンは、必要なスペースと設備をきちんとそろえています。
エントランス
最初にお客様がサロンのドアを開けてくれるかどうかは、エントランスにかかっていると言っても過言ではありません。ドア周りの飾り方やエントランスのディスプレイは、こだわりをもって。
ネイルをする空間
お客さんとネイリストが近距離で一定時間を過ごす場所なので、心地良く、他人が気にならない独立した空間が理想です。
待合室
お客さんで混んだときに、先客が後の人を気にしなくてすむように待合室を用意します。
休憩室
小規模なネイルサロンの場合、ネイリストの休息室を確保するのは大変ですが、狭くても休憩室はぜひ欲しいスペースです。
トイレ
女性客の場合、店舗の評価を左右するのがトイレ。清潔感はもちろん、待合室からトイレへ行く間にパーテーションを置いて、お客さんのプライバシーを守る配慮もポイントです。
ネイルサロンで用意すべき家具
ネイルサロンに必要な家具としては、次のようなものがあります。
ネイルテーブル
ネイルアートを施術するテーブル。通常、アームライトが付きます。UVランプ収納スペースなどがある多機能タイプも。
ネイルチェア(お客さんが座る椅子)
快適性を重視したチェアにします。シングルタイプのソファやアンティークチェアを利用するお店も。
ネイルスツール(ネイリスト用)
ネイリストの作業のしやすさを重視したスツール。キャスター付きが多いです。
ネイルワゴン
ネイルチップやエアブラシなど、施術に必要な物をコンパクトに収納するワゴン。キャスター付きで可動式のものが多いです。
また近年は、ネイルだけでなくアイラッシュも行えるサロンが増えています。ネイルとアイラッシュの両方を行う統合サロンでは、以下の家具も必要になります。
ネイル、アイラッシュチェア
リクライニングできるソファタイプを選び、ネイルとアイラッシュで使い分けます。
アイラッシュ用のワゴン
まつげエクステやストーン、ツイーザーなどを収納するワゴン。ネイルワゴン同様に、可動式のものだと重宝するでしょう。
ネイルサロンの家具を選ぶ際のポイント
ネイルサロン専用機器メーカーの家具は、ネイルアートがしやすいよう工夫され、キャスターやリクライニングなど便利な機能が付いています。こうした家具を利用すれば、作業がしやすく家具の維持管理も簡単です。
ただし機能を重視した機器なので、医療器具のようなデザインのものもあります。空間が無機質になってしまわないように、インテリアデザインの中にうまく溶け込ませるのがポイントです。
ネイルサロンのインテリアデザインを考えるポイント
ネイルサロンに来るお客さんには、ネイルアートでステキになる、変身の時間そのものを楽しんでもらうことが大切。お客さんが「こんなインテリアの中で時間を過ごしたい!」というような空間を考えることがポイントです。
優雅さ
ラグジュアリータイプのネイルサロンでは、クラス感の演出が大事です。内装や照明は安らぎをテーマに高級感のある仕上がりにします。ネイル家具は高機能のものを使って安心感を出すと同時に、無機質にならないようにアンティーク家具などで優美な雰囲気を演出しましょう。
非日常感
アジアンリゾート、レトロ和テイスト、姫系カワイイなど、SNSに写真をアップしたくなるレベルのこだわりで空間を作り込みます。お客さんはネイルアートをするひととき、非日常な世界を楽しめます。
リラクゼーション
「サロンにいる時間が癒し」と思われたら固定客まちがいなし。お客さんの目線で、店内の動線を考えましょう。受付、待合室、施術場所、トイレ、どの場面でもストレスを感じず緊張を解いてもらえることを意識します。
ネイルサロンをお客さんにとって特別な空間にすれば、そのお客さんはリピーターとなって来てくれるはずです。そのためには、ネイルサロンのインテリア計画もしっかり行うようにしてください。