高級感漂うチェスターフィールドソファの座り心地と特徴

伝統的な高級ソファとして圧倒的人気を誇り、ソファの代名詞に使われることもある「チェスターフィールド」。格式と上質さが結晶したようなチェスターフィールドは、英国の紳士クラブやマナーハウス(領主の館)などのインテリアに欠かせない家具です。貴族に愛されたその座り心地と特徴は、インテリア好きを魅了してきました。今回は、そんなチェスターフィールドの魅力、マッチするインテリアなどを存分に紹介します。

チェスターフィールドとは

英国発祥のチェスターフィールドは、肘掛け部分と背もたれに鋲打ちを施したソファです。肘掛けと背もたれが同じ高さでつながり、丸まったアームの形に特徴があります。ヴィクトリアン調インテリアを語るときには欠かせません。

チェスターフィールドという名前は、英国の公爵チェスターフィールドに由来するという説が有名ですが、作者や詳しい製作年代に関する記録は不明です。

チェスターフィールドソファは、紳士が背筋を伸ばして座るためにデザインされたと言われます。貴族的なたたずまいが最大の魅力で、置くだけで空間に品格が生まれます。

チェスターフィールドソファに使われる素材

チェスターフィールドと言えば、まず挙がる素材は皮革。中でもチェスターフィールドの中のチェスターフィールド、「ハンプトン」シリーズに使われるアンバーブラウンの皮革が有名です。

そのほか、ダークブラウンからパステルまで、あらゆる色の皮革が使われています。皮革以外では、コストパフォーマンスや手入れの面から、合成皮革やバックスキンを使用したものも見られます。

チェスターフィールドソファの座り心地は?

もともとチェスターフィールドは、紳士が背筋を伸ばしてすわるためのソファとされていて、シートの座り心地は固め。重厚な皮革のクッションは、新品のときは特に固くてくつろげるとは言いにくいのですが、使い込んでいくうちに固さが取れて、絶妙の座り心地になってきます。つまりどんどん身体になじんでくる訳で、堅牢な物を永く愛用する英国らしいソファなのです。チェスターフィールドは、時を経て古びた頃が最高のソファ。そのため皮革の古びた風合いをとても大切にします。

チェスターフィールドソファが合うインテリアテイスト

素材によって多彩な表情になるチェスターフィールド。堂々としたフォルムと存在感は、さまざまなインテリア空間にマッチします。

ヴィクトリアンスタイル
重厚で堅牢なヴィクトリアンスタイル、とりわけ男性の書斎風インテリアにチェスターフィールドはベストマッチです。

シャビーシック
時間を経て古びた表情のチェスターフィールドは、シャビーシックなインテリアの主役。シャビーシックスタイルには、ホワイトやペールトーン(淡色)の皮革張り、またはスエードを張ったものなどが似合います。

インダストリアルスタイル
皮革のハードな素材感が、粗野でクールなインダストリアルスタイルを引き立てます。インダストリアルスタイルには、黒やダークブラウンの男性的なチェスターフィールドが似合います。ダメージ感の強いものも味わいがありますね。

ネオクラシカルスタイル
そこにあるだけで、クラシカルかつ高級感あふれる雰囲気を醸し出すチェスターフィールドは、クラシカルを現代的にアレンジした空間にすんなり溶け込みます。シノワやジャパンなどのエッセンスを効かせるネオクラシカルスタイルには、赤や黒などインパクトカラーのチェスターフィールドもスパイシーです。

アンティークソファの傑作、チェスターフィールド。存在感抜群のチェスターフィールドソファを使って、高級感漂う空間を演出してみてはいかがでしょうか?

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