アンティークテイストに欠かせないシャビー加工の種類とは

近年、アンティーク調インテリアと言えば「シャビーシック」や「フレンチシャビー」など、シャビーなテイストが大人気。テーブルやキャビネットも、シャビー加工を施したものが数多く見られます。家具を古びた風合いに仕上げるシャビー加工。アンティーク調インテリアを取り入れるなら、シャビー加工について知っておきましょう。

シャビー加工の歴史

シャビー加工自体は、古くからある技法です。伝統や古い物に重きを置く欧米では、古い家具や工芸品に対する評価が高く、アンティークの世界では製造から100年以上たった家具や工芸品を「アンティーク」、それより時代の新しいものを「ヴィンテージ」、「ジャンク」などと呼んで区別します。

とはいえ、100年も前の家具や工芸品は数多くありません。あっても高価で実用に向かなかったりするので、年代の新しい物にシャビー加工をして古びた風合いを出すことが行われてきました。

近年インテリアの世界では、廃材や鉄の無骨さがおしゃれな「インダストリアルスタイル」や、素朴で古びた温かみのある「ラスティックスタイル」など、古びた風合いが活きるインテリアスタイルが流行っています。そのためシャビー加工も人気で、専門の工房も多くなっています。

シャビー加工の特徴と魅力

シャビー加工の特徴は、「エイジング」と呼ばれる手法。エイジングとは、オイルステインやBRIWAXといった塗料を使い自然で深みのあるアンティーク調に仕上げたり、わざとキズや塗料の剥げを作る「汚し(よごし)」技で年月を経た表情を作り出したりする手法です。シャビー加工の魅力は、人の手の温もりを感じる古びた味わいを自在に作り出せるところにあります。

シャビー加工の種類

家具や工芸品の種類によって加工の方法は数多くありますが、中でも代表的な加工をご紹介します。

アンティーク加工
オイルステイン、BRIWAXなど、アンティークな風合いに仕上がる塗料で家具を仕上げます。それだけでも現代家具にはない色や風合いが生まれます。

汚れ加工
バターミルクペイントなどで塗装した後、アンティークリキッドと呼ばれる塗料を上塗りして経年劣化風の汚れた風合いを加えます。

ダメージ加工
カナヅチやキリを使って木材にわざとキズをつけ、長い年月使いこまれた風合いを出します。人が使うことでつく「使用感のあるダメージ」に仕上げるのがポイントです。

錆加工
金属製品や、家具の金具に使われるシャビー加工。金属が錆びた風合いをつくります。バターミルクペイントをサンドペーパーでこすり落として錆感を出す手法のほか、薬品を使って腐食させ、本当に錆を発生させる加工もあります。

クラック加工
家具や金属の塗装が、年月や雨風にさらされてひび割れた(クラック)風合いを出します。クラック加工には、乾くとひび割れるクラック塗料(オールクラックアップなど)を使います。

シャビー加工はどんな部屋に向いている?

コーディネートするインテリアスタイルによって、シャビーの加工具合も若干変わります。

フレンチカントリースタイル
フランスの古びた田舎家風のインテリアテイスト。シャビーホワイトを基調に、スモーキーなパステルカラーもよく使われます。柔らかくときを重ねたシャビー加工がマッチします。

インダストリアルスタイル
シャビーシックな空間に、廃材を利用した家具やアイアンなどハードで重厚感のあるアクセントをつけたインダストリアルスタイル。スクラップ感を強く出したビターなシャビー加工がインパクト大です。

ラスティックスタイル
アーリーアメリカンな粗野で荒削りなラスティックスタイル。素朴で飾り気がなく、大地を感じる色合い(アースカラー)が特徴です。ヘビーでダメージ感の強いシャビー加工が、ラスティックスタイルには存在感大です。

ひと口にシャビー加工と言っても、ときを経た風合いやダメージ、スクラップ度合いによって醸す雰囲気はさまざまです。目指すインテリアに合ったシャビー加工を探してみましょう。

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