フォトスタジオ経営を成功に導くコツとは
誰でも気軽に情報発信できる今、フォトスタジオを利用してSNSなどに写真を投稿する人が増えています。それに合わせてさまざまなタイプのスタジオが登場していますが、経営に行き詰まるスタジオも少なくないのが現実。フォトスタジオ経営で成功するためには、きちんとターゲティングをして「売り」のあるスタジオを作ることがポイントです。ここでは、フォトスタジオ経営を成功に導くコツをいくつか紹介します。
フォトスタジオ経営で大切なターゲティングとは
どんな顧客(ターゲット)がフォトスタジオを利用するのかを考えるのがターゲティングです。「誰でもどうぞ!」というスタジオは、誰にもアピールしないのと同じかもしれません。
自社の強み(都心で便利、スペースが広い、豪華な内装など)を欲しがるのは誰かを考えて、ターゲットにアピールするスタジオを作ることが売りにつながります。特徴のないスタジオは、他社と競うものが価格しかない状態になりがちです。
【スタジオの特徴とターゲティングの例】
倉庫
特徴:広い、搬入が楽
ターゲティングの例:大空間を活かしたホリゾントスタジオ(空間のどこにも角がないスタジオ)
青山、広尾などのマンションまたは一軒家
特徴:おしゃれエリア
ターゲティングの例:キッチンスタジオ、シャビーシックに作り込んだ物撮り用スタジオ
秋葉原近くのマンションまたは一軒家
特徴:サブカルチャーエリア
ターゲティングの例:ファンタジック、ゴスロリ、姫系など背景を作り込んだコスプレ対応スタジオ
古民家、古洋館
特徴:レトロな外観、内装
ターゲティングの例:大正ロマン、昭和レトロ、ミッドセンチュリーなどレトロ趣味対応スタジオ
郊外住宅地の一軒家またはマンション
特徴:近隣にファミリー、居住者が多い
ターゲティングの例:赤ちゃん、乳幼児フォトスタジオ、またはペット撮影スタジオ
フォトスタジオで必要な機材
雰囲気のある空間を用意して機材は利用者の持ち込みが中心というスタジオと、機材はほとんど用意している一般的なフォトスタジオでは、必要とする機材が大きく変わります。以下は、通常のスタジオが備える機材の一部です。
- ホリゾントなど背景素材
- ストロボ、照明機材
- スタンド、オートポールなどセット組み用機材
- バッテリー、ケーブル類
- 家具、キューブなど撮影用小物
- カメラや三脚
- テープ、ダリングスプレーなどの消耗品
- Wi-Fi、高速LANなどPC対応設備
- 化粧室、更衣室などモデル用スペースと道具
フォトスタジオに必要な家具
「シャビー」、「エレガント」、「カントリー」、「ミッドセンチュリー」、「北欧スタイル」、「クールモダン」など、テーマがはっきりしたスタジオは人気が出やすいでしょう。
スタジオに置く家具を選ぶときに大切なのは、チープなものを選ばないこと。たとえばコルビジェソファのようなデザイナーズアイテムなら、本物を置くスタジオが選ばれます。家具はフォトスタジオのクオリティを左右するポイントです。テイストや高級感にこだわったものを選びましょう。
フォトスタジオで必要な衣装
赤ちゃんフォト、七五三、成人式、ブライダルフォトを撮るスタジオの場合、衣装の種類や点数、デザインの豊富さが選ばれるポイントになります。
大手のフォトスタジオも多いので、衣装ストックを多く持てない場合は、「ゴスロリ」や「着ぐるみ」などテーマを絞り、限られた衣装でもこだわった品ぞろえになるよう工夫が必要です。
フォトスタジオ経営では、コンセプトに合った家具や衣装、設備をきちんと準備することが成功につながります。フォトスタジオ開設を考えているならターゲティングからはじめて、しっかりスタジオの個性を作っていきましょう。