激しい競争を勝ち抜くには? 美容室の集客のポイント
美容室の数は市街地や郊外を問わず、飽和状態といっても過言ではないほど増え続けており、新規顧客の獲得やリピート率アップをテーマとした取り組みが欠かせないものとなっています。どんなに技術に定評があっても、集客力がなければ営業を続けることは難しく、最終的には閉店に追い込まれてしまうでしょう。ここでは、美容室の集客で意識すべきポイントと、宣伝方法について紹介します。
美容室の集客で意識すべきこと
いかにして新規のお客様を呼び込み、リピート率を上げるか。これが、美容室の集客において最も意識すべきことのひとつとして挙げられます。美容室の中には「顧客の取り合い」を好まない経営者も少なくないかもしれませんが、お客様自身の選択で来店してもらうのは何よりの喜びではないでしょうか。
そのためにも、美容室のコンセプトを分かりやすくアピールするのはもちろんのこと、主なターゲットとなる客層のニーズをよく調査し、それに見合ったサービスを提供できるように、日々アンテナを張ることが重要になります。
また、既存のお客様に長く来店してもらえるような配慮も欠かせません。定期的に顧客情報をチェックし、次回来店時までにダイレクトメールを送るなど、細やかな取り組みがリピート率に反映されます。
それと同時に、客単価(お客様一人当たりから発生する売上)を上げ、売上を維持する方策も検討しておきます。「客単価を上げると、お客様があまり来なくなるのでは?」と思う人も少なくないかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。もともと低単価のカット、ブローに、セットメニューや季節限定サービスなどを準備しておく手法は、美容室だけでなく、美容サロンや旅行代理店などでも多くとり入れられています。
美容室に集客するための宣伝方法
では、実際にお客様を集客するためには、どんな宣伝をすれば良いのでしょうか?
チラシ、フリーペーパーの活用
新聞折込広告やポスティングチラシなどは、身近に住む人たちに店舗の情報やサービスを知ってもらう上で大変有効な方法です。ただし、せっかく手にとって見てもらえたとしても、内容に興味や関心を持ってもらえなければ意味がありません。
たとえば「○人様限定」、「もれなく○○をプレゼント」など、希少性や付加価値を加えたものを掲載したり、実際に来店してくださったお客様の声を掲載するなどの工夫があると良いでしょう。また地域密着型のフリーペーパーに掲載し、情報を発信する方法もおすすめです。
インターネット、SNSの活用
インターネットやSNSを活用した宣伝活動は、もはや当たり前の取り組みとして普及しています。ほとんどの美容室でホームページを開設しており、新規のお客様でも来店しやすいよう、料金やアクセス方法を分かりやすく掲載しています。
ホームページから予約状況を確認できたり、予約手続きができたりする美容室は、仕事や家事、育児に忙しい女性に人気があります。しかしながら、どの美容室もやっているような取り組みだけでは、必ずしも集客には繋がりません。ホームページのほかにスタッフブログを開設し、新しいスタイルの紹介やお店の様子を伝える写真記事を頻繁に更新するなど、お店独自の取り組みが欠かせないのです。
美容室の集客には店内インテリアも大切!
お客様は、なぜその美容室を選ぶのか。その理由は、時代の流れとともに常に変化しています。最近では、技術や料金体制、サービス内容、口コミ以外にも、店舗全体の雰囲気やインテリアといった外観を重要視する人が見られる傾向にあります。
髪の毛をカットするときに座る椅子や鏡、髪の毛を洗う水回り、家具や小物類、化粧室など、店内インテリアをPRして集客アップをしている美容室がいくつも見られ、特に「非日常的な空間」を求める人たちからの人気を集めています。まるでアンティーク調のカフェのような美容室や、ヨーロッパにある家に来たかのような内装など、テーマを決めて店内を作り上げていくのも良いでしょう。
美容室の集客方法にはさまざまな手法が考えられますが、店内の雰囲気も同じくらい大切な要素です。インテリアや小物などにも意識しながら、集客アップを目指していきましょう。